タイガー!タイガー!じれったいぞー!(SE編)

AS400, Java, JavaEE, JSF等の開発、習慣など。日々の気づきをまとめたブログ(備忘録)

【情シス心得】掛け算思考

コンマリさんの影響で、「断捨離」ブームが長く続いているように思う。

私も、東日本大震災を機に大量のCDやDVDのほとんどを売却した(そもそも時代にマッチにしなくなったのもある)。

持たない暮らしは、本当に美しい。残っているコレクションは、20年分の競馬テレホンカードぐらいか。これには、クオ・カードも含まれているので、もうしばらく保有しておくつもりだ。

このミニマリスト(必要最低限のモノで暮らす)の基本の考え方は、「引き算思考」である。

とにかく生活の無駄を削ぎ落とすことで、大切なことに時間とお金を集中して使う。
とても素敵な生き方であるので、私自身もそうありたいと思っている。

しかしながら、今回提示したい考え方は、「引き算思考」ではなく「掛け算思考」である。

掛け算思考とは何か?

これは、あるサービスの使いやすさは、利用人数に影響することで、ちょっとした改善や改変が使うユーザーすべてに良い影響を生む。
つまりサービスがもたらす利益は、「利点×利用者数」という掛け算の計算式で表される。

反対に、サービスのちょっとした不便については、「サービスの使いにくさ×利用者数」となってしまい、大きな損失を生んでしまう。
現在では、わずかなほころびがSNSで拡散され、一気に「私もそう!」「俺も思っていた!」と負の増長が起きてしまいがちだ。

この「掛け算思考」を考えるキッカケとなったのは、メンターの一人、本田宗一郎氏の次の言葉である。

「モノをつくるときには、それと一番長いこと付き合わなきゃならない人のことを考えろ。99%の合格といえば優秀な合格率と思われるであろうが、その1%の不合格が製品となってお客様の手に渡った場合には、お客様に100%の不合格品をお渡ししたことになる。」

モノやサービスを利用する人の価値観は異なる。しかし、「お客様全員に満足してもらえるようにと、とことん拘りを追求する姿勢が真の価値を産むのだ」ということをこの言葉から学ばせてもらった。

負の掛け算ではなく、「いいね!」の掛け算で、我々が提供するサービスやシステムの価値を高めていきたい。
さらに、コミュニケーションにおいても、常に1人に対して100%で全力対応ができるように心がけたいものだ。