タイガー!タイガー!じれったいぞー!(SE編)

AS400, Java, JavaEE, JSF等の開発、習慣など。日々の気づきをまとめたブログ(備忘録)

【情シス心得】朝令暮改であれ

朝令暮改」という四字熟語がある。手元にある大辞林によると、こう書かれていた。

朝令暮改 ― 法令などがすぐに変更されて一定せず、あてにならぬこと」

つまり、決めたことが頻繁に変わってしまい、定まらないことで困ってしまうこと。
ほぼほぼネガティブな表現をしたいときに、使う言葉であろう。

確かに、熟考せずに安直に意思決定したものが朝令暮改になった場合には、不平不満が募る。
しかし、徹底的に考えられた決定事項であっても、今は時代の転換期で、昨日の常識が、簡単に明日のアンチパターンとなってしまう変化の激しい時代なのだ。「ここで変えると、朝令暮改になってしまう」などと恐れず、決めたことであっても必要があれば改定していく必要がある。

躊躇している間にも、時間は動いている。
朝令暮改のリスクと、朝令暮改を強行しなかったリスクは、どちらが大きいかは、容易に想像できる。何よりもスピードが大切なのだ。

もし、朝令暮改のケースが発生した場合、特に大切だと思っていることは、変更の理由を組織内に正しく伝えることである。

戦中の日本のように、「これは命令である」と言われて強制的に人を動かしていた時代は過去の話。その改定が必要になった理由、背景、意思決定の決め手などの詳細を伝えるべきだ。こういった情報を全員で共有しなければ、メンバーのエンゲージメントは下がる一方だ。

勿論、納得のいかないメンバーが出てくることもあるだろう。
その場合には、個別にとことん話し合う。話し合って、理解して協力してもらうしか方法は無い。

朝令暮改が必要な場面。これは経営者の意思決定など大規模なものだけではない。
情シスにとっても、日常使うサービスやアプリケーション、セキュリティレベルの変更など、朝令暮改が必要な場面は多くあるだろう。

ここ数年、組織のルールに変化が無いとすれば、その組織は機能せず、停滞していると言わざるを得ない。
変化を恐れずに、常にベスト(むしろベター)なルールで動いていきたい。
台風19号による天災もあったように、予期せぬ事態は突然やってくる。どんな変化にでも対応できるような柔軟な思考で常にありたい。