タイガー!タイガー!じれったいぞー!(SE編)

AS400, Java, JavaEE, JSF等の開発、習慣など。日々の気づきをまとめたブログ(備忘録)

【情シス心得】2つの「ものさし」で考える

小学生の時には、長定規、2種類の三角定規、分度器などを持参していた記憶がある。
課題ごとに、最適な道具を使って解を求める。周りの友達よりもいち早く答えを導くことができたときには、とても誇らしかった。

非常に懐かしい。

あれから30年以上経った今では、定規類の道具は一切所有していない。
iPhone標準の「計測」アプリくらいなものか。
これはこれで、最初に興味本位で試しただけで、日常で開かれることはまず無い。

しかし、仕事において頭の中で常備している「ものさし」がある。


それは「前・後のものさし」と「抽象・具体のものさし」である。

「前・後のものさし」とは、直面している問題があった場合に、その問題の前後をきちんと把握して取り組むというもの。つまりは全体思考ということ。

何をそんな当たり前のことをと思われるかもしれないが、大きな組織になればなるほど、目の前の仕事にだけ注力し、後のことはお構いなしというケースが多くあるように思える。
日本内にある多くの業務が複雑化している原因のひとつがこの前後を無視した仕事のやり方にあるのではないか。

前後のものさしは、業務フローだけでなく、「時間軸」「SCM」などと同じで、グラフでは横軸のラインになる。


もう一方の「抽象・具体のものさし」は、直面している事象の抽象レベル、具体レベルを測るためのものである。
より具体的に考える必要がある場合もあるし、一歩引いて、俯瞰・鳥瞰の目線で物事を考える場合もある。
フォーカスが具体的過ぎるとその解決手段が一つしかないと盲目になってしまいがちだが、そこから離れることで、違った解決方法が見つかるケースが非常に多くある。

今、自分が見えている景色が、Google Map的に、高さ何mの所から見ているのかを常に把握しておきたい。高さということで、「抽象・具体のものさし」は縦軸のラインになる。
なお、抽象・具体の考え方については、『メタ思考トレーニング』、『メモの魔力』に詳しく書かれている。


以上、横には「前後のものさし」、縦には「抽象・具体のものさし」を常に意識することで、我々は的確に課題解決ができるようになる。

もちろん、学校の課題とは違って、決まった答えがあるわけではない。

しかし、一流シェフ顔負けの料理道具を手にした我々なら、その課題をスマートに解決できるようになるに違いない。