概要
- OVR命令とは、ファイルの一時変更命令(オーバーライド)のことです。DBのテーブルや帳票ファイルを別名(エイリアス)に変更したり、ファイル属性を変更したりできます。
- 様々なオブジェクトを一時変更できるようです(私がよく使うのは、OVRDBFとOVRPRTFです)。
OVRDBFコマンド
OVRDBF FILE(MSHAIN_ALS) TOFILE(TIGERDB/MSHAIN)
OVRPRTコマンド
OVRPRTF FILE(TSP01RP) PAGESIZE(66 198) LPI(6) CPI(15) OVRFLW(62) OUTQ(PRT07) HOLD(*NO) USRDTA('帳票1')
主なパラメータ
・PAGESIZE・・・この装置ファイルによって使用される印刷装置用紙の長さおよび幅を指定 ・LPI・・・行/インチ ・CPI・・・1 インチ当たりの文字数 ・OVRFLW・・・オーバーフロー行番号 ・HOLD・・・スプール・ファイルの保留 ・USRDTA・・・ユーザー・データ(WRKOUTQコマンドで確認できます) ・OUTQ・・・出力待ち行列
オーバーライドされたファイルの確認方法
DSPOVRコマンド
WRKJOBコマンド→15.ファイル一時変更の表示
オーバーライドの解除
個別解除
DLTOVR FILE(一時ファイル名)
全解除
DLTOVR FILE(*ALL)
オーバーライドの有効範囲
・OVR命令を実行した要求レベル以上の範囲で有効になります。OVR命令実行時より小さい要求レベルに戻った時点で、すべてのオーバーライドファイルは解除されてしまいます。
- 要求レベルとは?
- 処理要求プログラムが呼び出される度に,要求レベルが増えます。プログラムの終了時には,要求レベルは減少します。サインオン時にプログラム欄へQCMDを指定すると、要求レベルが1になります。※ex CALL QCMD(要求レベル1)→CALL QCMD(要求レベル2)→WRKMBRPDM(要求レベル3)