よく「○○の法則」というのを聞く。
この○○に入る部分は、たいていが横文字。
思いつくまま列挙していくと、「ムーア」「ハインリッヒ」「パレート」「マーフィー」「マズロー」「パーキンソン」「ピーター」「メラビアン」「エメット」などなど。
名前の由来は、その法則を考えた人物のであることが多い。
これら法則の中で、私が一番仕事に役立つと思っているのが、「パーキンソンの法則」である。
パーキンソンの法則とは、やはりパーキンソンさん(イギリスの歴史学者)が唱えた法則であり、次の2つがある。
【パーキンソンの法則】 ・第1法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」 ・第2法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
この第2の法則は、お金の話で、手元にお金があるなら、持っている分だけ使ってしまうという習性のこと。
この法則に逆らうためには、給料をもらったら、最初に一部を天引きしてすぐに貯金する。
朝から競馬に行った際、午前中で十分な利益が出たのなら、その一部をすでに利益計上してその日の勝利を確定させてしまう。などで回避が可能だ。
このお金と同様に、我々仕事人としては、同じくらい大切なのが「時間」。
まさに、タイム・マネジメントができるかどうかがとても重要である。
タスクの期限を決める場合に、安全策を取り、(非常時に備えてバッファを設定するため)余裕を持った期日を設定してしまう。
しかし、その結果として、タスクが完了するのが大抵、期限ギリギリになってしまうことになる。
時間を無駄に消費しないためにも、納期を自ら短期設定し(可能な範囲で)、効率よくタスクをさばいていきたい。
また、規模の大きいタスクであれば、適度な大きさに分割し、区切りの度に達成感を感じていければ、生産性が向上すること間違い無しであろう。
偉人達が考え出したこれらの法則が、色褪せることなく今日まで受け継がれている事実を忘れてはならない。
どんなときでも、このパーキンソンの法則を常に頭の片隅に置いておけば、貴重な時間を有効活用できるようになるはずだ。