私は、ビートルズが大好きである。
学生時代には、今話題のイギリスに渡り、ビートルズの故郷であるリバプールにも足を運んだ。
ジョンが通った孤児院「ストロベリー・フィールド」、「エンパイアシアター」、「ビートルズ・ストーリー」、「アビーロードスタジオ」（こちらはロンドン郊外）等々、ファンにはたまらないスポットばかりであった。
１番好きな曲は、ミーハーではあるが、『Hey JUDE』。
ポールのピアノの弾き語りから始まり、徐々にギター、コーラス、ドラムがジョインして曲が盛り上がっていく。
最後には「ナナ、ナ、ナ～♪」の大合唱。ジョンのシャウト。五十年前の曲とは思えない完成度。
何度聞いても飽きない名曲中の名曲である。
もちろん、他にも両手では数えきれないほど名曲があるバンドではあるのだが、その中でいつも心の中に住み着いている曲がある。
その曲とは、『Baby, You're a Rich Man』のＢ面である『All You Need Is Love - 愛こそはすべて -』という曲である。
コーラスでは「君が必要なものは愛、君が必要なものは愛さ。愛こそすべてさ」と何度も語り掛けてくる。この「○○こそはすべて」という極論的フレーズが学生時代からずっと脳裏にこびりついているのだ。もちろん、「愛」は、人生を豊かにする上では欠かせないファクターの一つだが、今はあえて言いたいことがある。そう、「健康こそはすべて」であると。
今週火曜日のお昼から熱が上がり、仕事を早退し病院に行ったが、インフルエンザＡ型を発症しているとのこと。
見事、息子のインフルをもらってしまった形だ。
人生初である。
熱は新薬の効果ですぐに下がったのだが、頭痛がひどい。
思考力は極度に低下し、気力はゼロに限りなく近くなった。
ここまでパフォーマンスが下がるとは想定外である。
何かの書にも書いてあったが、どんなに「お金」「経験・スキル」「人脈」などがあっても、それらに掛け算する要素が「健康」であると。
健康が１００％ではなく、８０％、７０％と減ることで成果も当然減ってしまうという。
「○○こそはすべて」という長年の問いへの答えが、今さらながら見つかった。
「健康こそはすべて」であるということに。
健康時には、それに気づきにくいのは当然だ。
復活した後には、今一度、この健康を脅かす脆弱性を一つずつ潰していきたいと思う。
情シス・ワーカーの心得以前に、今回は、まさに「人」としての心得である。
