サーバを安定運用したい。より安心を手に入れたい！！
自動で予備の方に切り替わる機能「フェイルオーバー」となります。
つまり、１つの物理IPは、ホットスタンバイです。
OSはV7R03。手順は下記の通りです。
(1) 現状確認（物理回線の確認）
回線記述名の確認
- まずは現状確認。２つの物理回線の回線記述名を調査します。
WRKLIND *ALL
回線記述の処理
システム : XXXXXXXXXX
位置指定 . . . . . . . 開始文字
オプションを入力して，実行キーを押してください。
2= 変更 3= コピー 4= 削除 5= 表示 6= 印刷 7= 名前の変更
8= 状況の処理 9= ソースの検索
OPT 回線 ﾀｲﾌﾟ ﾃｷｽﾄ
5 ETHLINE *ELAN
ETHLINEB *ELAN イーサネット・ポート
回線記述は、「ETHLINE」と「ETHLINEB」という名前であることがわかりました。
(2) 旧物理IPの削除
いったん、物理IPアドレスを削除しました。
- 旧物理IP-1の終了・削除
- CFGTCP → 1. TCP/IP インターフェースの処理 → Opt10= 終了 → Opt4= 除去
- 旧物理IP-2の終了・削除
- CFGTCP → 1. TCP/IP インターフェースの処理 → Opt10= 終了 → Opt4= 除去
(3) 物理IPアドレスの作成
ここから作成に入ります。
CFGTCP → 1. TCP/IP インターフェースの処理
Option欄に、1を入力し、物理IPアドレスを入力し、実行キーを押します。
TCP/IP インターフェースの処理
システム : XXXXXXXXXX
オプションを入力して，実行キーを押してください。
1= 追加 2= 変更 4= 除去 5= 表示 9= 開始 10= 終了
回線
OPT IP アドレス ｻﾌﾞﾈｯﾄ･ﾏｽｸ 回線記述 ﾀｲﾌﾟ
1 192.168.1.11 <<< Opt=1 IPアドレスを指定して実行
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127.0.0.1 255.0.0.0 *LOOPBACK *NONE
すると、インターフェース追加のためのプロンプト画面が表示されます。
①回線記述（(1)で調査した回線記述）と②サブネットマスク を指定します。
TCP/IP インターフェースの追加 (ADDTCPIFC)
選択項目を入力して，実行キーを押してください。
IP アドレス . . . . . . . . . . > '192.168.1.11'
回線記述 :
回線記述 . . . . . . . . . . ①ETHLINE 名前 , *LOOPBACK...
仮想 LAN ID . . . . . . . . . *NONE 1-4094, *NONE
サブネット・マスク . . . . . . ②255.255.255.0
別名 . . . . . . . . . . . . . *NONE
関連した ﾛｰｶﾙ･ｲﾝﾀｰﾌｪｰｽ . . . . *NONE
TYPE OF SERVICE . . . . . . . . *NORMAL *MINDELAY, *MAXTHRPUT...
最大送信単位 . . . . . . . . . *LIND 576-16388, *LIND
自動開始 . . . . . . . . . . . *YES *YES, *NO
PVC 論理チャネル識別コード . . *NONE 001-FFF, *NONE
値の続きは＋
X.25 アイドル回線タイムアウト 60 1-600
X.25 最大回線接続 . . . . . . . 64 0-64
X.25 DDN インターフェース . . . *NO *YES, *NO
続く ...
同様に、物理IP2（例では、192.168.1.12 / 24） も作成しました。
(4) 仮想IPアドレスの作成
物理IPと同じやり方で仮想IPも新規作成します。
回線記述は「*VIRTUALIP」、サブネットマスクは「255.255.255.255」とします。
TCP/IP インターフェースの追加 (ADDTCPIFC)
選択項目を入力して，実行キーを押してください。
IP アドレス . . . . . . . . . . > '192.168.1.10'
回線記述 :
回線記述 . . . . . . . . . . *VIRTUALIP 名前 , *LOOPBACK...
仮想 LAN ID . . . . . . . . . *NONE 1-4094, *NONE
サブネット・マスク . . . . . . 255.255.255.255
別名 . . . . . . . . . . . . . *NONE
関連した ﾛｰｶﾙ･ｲﾝﾀｰﾌｪｰｽ . . . . *NONE
TYPE OF SERVICE . . . . . . . . *NORMAL *MINDELAY, *MAXTHRPUT...
最大送信単位 . . . . . . . . . *LIND 576-16388, *LIND
自動開始 . . . . . . . . . . . *YES *YES, *NO
PVC 論理チャネル識別コード . . *NONE 001-FFF, *NONE
値の続きは＋
X.25 アイドル回線タイムアウト 60 1-600
X.25 最大回線接続 . . . . . . . 64 0-64
X.25 DDN インターフェース . . . *NO *YES, *NO
続く ...
次ページキーで、紐づけさせる２つの物理IPアドレスを「優先インターフェース」欄に入力します。
TCP/IP インターフェースの追加 (ADDTCPIFC)
選択項目を入力して，実行キーを押してください。
TRLAN ビット順序づけ . . . . . *MSB *MSB, *LSB
優先インターフェース . . . . . 192.168.1.11
値の続きは＋ 192.168.1.12
テキスト ' 記述 ' . . . . . . . *BLANK
終り
(5) 物理IPの「関連したローカルインターフェース」の設定
- 最後の設定として、各物理IPアドレスの「関連したローカルインターフェース」へ仮想IPアドレスを指定します。
- この目的は、FTPクライアントがFTP操作する場合などで、クライアントへ送信する送信元IPアドレスを論理IPにしておくことで、正常に通信できるようになります。（TELNETだけなら影響はないはず）
物理IPの設定変更
CFGTCP → 1. TCP/IP インターフェースの処理 → 物理IPアドレスで、Opt=2
TCP/IP インターフェースの変更 (CHGTCPIFC)
選択項目を入力して，実行キーを押してください。
IP アドレス . . . . . . . . . . > '192.168.1.11'
回線記述 :
回線記述 . . . . . . . . . . ETHLINE 名前 , *SAME, *LOOPBACK...
仮想 LAN ID . . . . . . . . . *NONE 1-4094, *NONE
サブネット・マスク . . . . . . '255.255.255.0'
別名 . . . . . . . . . . . . . *NONE
関連した ﾛｰｶﾙ･ｲﾝﾀｰﾌｪｰｽ . . . . '192.168.1.10' <<<<<
TYPE OF SERVICE . . . . . . . . *NORMAL *SAME, *MINDELAY...
最大送信単位 . . . . . . . . . *LIND 576-16388, *SAME, *LIND
自動開始 . . . . . . . . . . . *YES *SAME, *YES, *NO
優先インターフェース . . . . . *NONE
値の続きは＋
テキスト ' 記述 ' . . . . . . . *BLANK
終り
同様に、物理IP2についても、設定変更します。
(6) TCP/IPインターフェースの開始
必ず物理から開始し、最後に仮想IPを開始します。
（終了させる場合は、反対に仮想IPから終了させます）
原則
開始：物理IP → 仮想IP
停止：仮想IP → 物理IP
TCP/IP インターフェースの処理
システム : XXXXXXXXXX
オプションを入力して，実行キーを押してください。
1= 追加 2= 変更 4= 除去 5= 表示 9= 開始 10= 終了
回線
OPT IP アドレス ｻﾌﾞﾈｯﾄ･ﾏｽｸ 回線記述 ﾀｲﾌﾟ
127.0.0.1 255.0.0.0 *LOOPBACK *NONE
192.168.1.10 255.255.255.255 *VIRTUALIP *NONE <<<<< ③ 9=開始
9 192.168.1.11 255.255.255.0 ETHLINE *ELAN <<<<< ① 9=開始
192.168.1.12 255.255.255.0 ETHLINEB *ELAN <<<<< ② 9=開始
- ①物理IPアドレス192.168.1.11を開始
- ②物理IPアドレス192.168.1.12を開始
- ③仮想IPアドレス192.168.1.10を開始
以上で、作業は終了になります。
