次にZABBIX側の設定になります。
(1) ホストの基本設定
(2) CPU使用率の監視設定
①アイテム追加
- CPU使用率を取得するアイテムの設定です。
項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
名前 | CPU使用率(100乗の値) | 当アイテムの名前 |
タイプ | SNMPv1エージェント | |
キー | SNMPv2-SMIenterprises.2.6.4.5.1.0 | トリガー式で参照する値 |
ホストインターフェース | 192.168.1.250:161 | |
SNMP OID | SNMPv2-SMI::enterprises.2.6.4.5.1.0 | |
SNMPコミュニティ | ZABBIX | |
ポート | ||
データ型 | 数値(整数) | |
データの形式 | 10進数 | |
単位 | ||
乗数 | ||
更新間隔(秒) | 0 | ここでは設定せず。次の更新間隔カスタマイズを優先 |
更新間隔カスタマイズ | 定期設定 m/1 | ※この設定で常に00秒時にデータを取得する |
②グラフ追加
- グラフは、①で設定したアイテムの名前を選択すれば、完了!
③トリガー追加
- トリガーは、1分ごとにCPU率を取得し、連続3回すべてが95%を超えたの場合に、「障害」とするようにしました。
- ちなみに、SNMPで取得した値は、10000=100%なので、9500が95%となります。
- 障害時の通知処理は、メールやslack等で受け取れるようにします。
④グラフ表示結果
- これで、CPU使用率の状況を24時間365日監視できるようになりました!
(3) ディスク使用率の監視設定
- 次にハードディスクの使用率を監視します。
①アイテム追加
- アイテムは、「総容量」(常に一定)と「使用済容量」をSNMPで取得し、その2つの値を計算した「HDD使用率」の3つを準備しました。
ディスク総容量
- 総容量は、増設をしない限り、一定ではあるのですが、不変であるかの確認を兼ねて、SNMPから取得するようにしました。
- これは不要と思われる場合は、HDD使用率の計算で分母を固定値で計算しても良いかもしれません。
項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
名前 | ディスク総容量 | 当アイテムの名前 |
タイプ | SNMPv1エージェント | |
キー | HOST-RESOURCES-MIBhrStorageSize.1 | トリガー式で参照する値 |
ホストインターフェース | 192.168.1.250:161 | |
SNMP OID | HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageSize.1 | |
SNMPコミュニティ | ZABBIX | |
ポート | ||
データ型 | 数値(整数) | |
データの形式 | 10進数 | |
単位 | ||
乗数 | ||
更新間隔(秒) | 60 |
ディスク使用容量
- こちらは、必ず取得する必要のある値です。現時点でのディスク使用容量になります。
項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
名前 | ディスク使用容量 | 当アイテムの名前 |
タイプ | SNMPv1エージェント | |
キー | HOST-RESOURCES-MIBhrStorageUsed.1 | トリガー式で参照する値 |
ホストインターフェース | 192.168.1.250:161 | |
SNMP OID | HOST-RESOURCES-MIB::hrStorageUsed.1 | |
SNMPコミュニティ | ZABBIX | |
ポート | ||
データ型 | 数値(整数) | |
データの形式 | 10進数 | |
単位 | ||
乗数 | ||
更新間隔(秒) | 60 |
ディスク使用率(%)
- 先に取得した2つの値を使って計算します。
- 計算式
- 使用容量÷総容量×100 (%)
項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
名前 | ディスク使用率(%) | 当アイテムの名前 |
タイプ | 計算 | |
キー | asdiskper | トリガー式で参照する値 |
式 | (last(HOST-RESOURCES-MIBhrStorageUsed.1)/last(HOST-RESOURCES-MIBhrStorageSize.1))*100 | |
データ型 | 数値(浮動小数) | |
単位 | % | |
更新間隔(秒) | 60 |
②グラフ追加
- CPU使用率と同様に、作成済みアイテム(使用率)を選択します。
③トリガー追加
- こちらは、現状の状況に合わせて、とりあえず70%を超えたら、アラート扱いにしました。
④グラフ表示結果
- このような結果グラフになりました。早々変動するものでもないですね。
以上で、CPU使用率とHDD使用率の2つを監視できるようになりました。
また別の機会に、今度はZABBIXのポート監視についてまとめようと思っています。