先週の話なのですが、2016年4月更新分のWindows UpdateをWindows7 PCに適用した後に、ExcelなどのMS Office等が起動できなくなる現象が発生しました。
まだまだあやふやな状態ですが、原因と対処方法がわかったので、まとめておこうと思います。
症状発生パターン
いろいろ調べていくと、下記のパターンのPCで同一の現象が見られました。
Excelを例にしますと、Excelファイルを直接クリックで起動する、またはExcelアプリを起動する、どちらのケースでも、しばらくするとExcelが起動せずに、下記のようなメッセージが表示されてました。
プログラムにコマンドを送信しているときに、エラーが発生しました。
さらに、タスクマネージャーを見てみると、「EXCEL.EXE」が残ってしまっています!
なお、IEやPDFはメッセージが出力されるわけではなく、アプリが起動せず、ただプロセスだけが残っていました。
原因
Windows10(64bit)でEMETを入れているPCが問題が無かったので、EMETを疑うことはなかったのですが、試しにEMETを無効にしたところ、EXCELやPDFが通常通り、起動してくれました!
ということでEMETがEXCELなどのアプリをブロックしてしまっていたようです。
EMETも、セキュリティ強化の一環で、何も設定せずにインストールして、常駐させていたのですが、やはりきちんと機能を理解して運用しないといけないわけですね。
とりあえず、EMET側の設定でEXCEL等に関するものがあったので、いったん無効にして、運用することにしました。
EMETの設定
タスクトレイにあるEMETを右クリックで「Open EMET」を選択。
ConfigurationでAppsボタンをクリック。
- EXCELであれば、AppNameから「EXCEL.EXE」を右クリックして、「Disable All Mitigations」を選択。ちなみによくわかっていません。取り急ぎ、EXCEL等を起動させるためです。
総括
いずれにしましても、現時点で根本的な原因が特定できておりません!
Windows10では、EMETがあっても影響がなかったわけですし、32ビットOSのパッチに影響があったのでしょうか?
引き続き、様子をみたいと思っています。