タイガー!タイガー!じれったいぞー!(SE編)

AS400, Java, JavaEE, JSF等の開発、習慣など。日々の気づきをまとめたブログ(備忘録)

【情シス心得】動線を設計する

内製しているアプリケーションを、ユーザーさんが直接操作する場面に立ち会う機会がある。

その際、
「え? 何でそのタイミングでそのボタンを押しちゃうの?」とか
「なぜA項目を入力しないうちに、B項目を入力するのよ!」などと驚くことは、これまで一度や二度では無い。

これは、そのアプリが利用者の動線をきちんと設計できていないために起っている。
つまりは、利用者の視点に立ったアプリケーション開発ができていない証拠だ。

本来ならば、利用者が目の前の画面で、どのように目線を動かしてもらい、行き着く場所へ最短でたどり着けるように、わかりやすい道筋を計画する必要がある。

これを「導線設計」と呼ぶようだ。
まさに開発者がユーザーを導いてあげる誘導者ということになるだろう。

動線を意識した設計を実現するためには、いったいどうすれば良いのか? 私は次の3つが重要であると考えている。

まずは第1に、大きい括りの話になるが、ある処理を個別に処理させるものか、または一括にまとめて処理させるのかを正しく捉えることだ。
極論だが、仕事には一つずつ確実に処理をしたいものと、複数件を一気に処理したいものに分けられると思っている。
逆の選択をしてしまうことで、処理速度を減速させてしまったり、ミスを誘導してしまうことも十分に考えられる。

第2に、「Zの法則」と「Fの法則」を理解する。
WEBサイトにおけるユーザーの目の動きの癖を表現した法則である。
これを知っておくことで、重要なボタンをあさっての方向に置いてしまうことも無くなるだろう。

最後に、世間一般向けの流行りのアプリやサービスをとことん使い込んで、そのUI・UXを体感することが最も大事である。
必ず、新しい気づきがある。当然ながら、仕事を離れたユーザーさんは、それら流行りのアプリ(ほとんどがスマホ上で)を使いこなす。直感で操作できることでストレスフリーとなり、無意識にアプリ操作の達人になっていく。
しかし、仕事上のアプリの画面に戻って来たときに、日常使うアプリとのギャップが極端だと、どうしても誤操作を招くことになりかねない。我々は、新しいものに積極的に触れて、それを取り込んでいく姿勢を忘れてはならない。

いずれにしても、「ユーザーの身になって考える」。この言葉を肝に銘じておきたい。