タイガー!タイガー!じれったいぞー!(SE編)

AS400, Java, JavaEE, JSF等の開発、習慣など。日々の気づきをまとめたブログ(備忘録)

【情シス心得】「知らない」ことを知る

ネット・ニュース、雑誌の記事、書籍などを読んでいると、わからない言葉や考え方に出会う場面が多くある。
言葉を知らないだけなら、そのワードを覚えればいいのだが、概念自体知らないと理解するまでかなりの時間を要してしまう。

さらに、昨今の技術革新は凄まじくて、頭がおかしくなってしまいそうだ。


先日、野村元監督の本を読んで知った言葉がある。

無知の知ソクラテスの言葉のようだ。

真の知に至る出発点は無知を自覚することにある、とする考え方のようだ。

新しいことを学ぶのに、中置半端な知識しかないのに、「俺は知っている」と勘違いしてしまい、身にならなかった経験は誰にでもあるだろう。

まさに、「知ったかぶり」である。

相手に「そんなことも知らないの?」と思われてしまう恐怖心から、ついつい見栄を張ってしまう。

私の好きな法則に「学べること絶対量の法則(岡田斗司夫氏)」というのがある。
学べることが10あっても、自分のプライドを8持ち込んでしまったら、2しか学べなくなってしまうというものだ。

無知の知」、つまりは、自分が「知らない」ということを知ったうえで、素直な気持ちで新しい「知」を吸収すればいい。
具体的にどこまで理解できていて、何が不足しているのか、その認識が重要だ。

人から学ぶ場合には、「私は、Aは理解できているけど、Bがまったく理解不能です」ときちんと相手に伝えることが寛容だろう。

さらに、素直さだけでは、習得に時間がかかってしまうので、ちょっとしたコツも必要だ。
私の場合、何か新しいことを学ぶ際には、「これとよく似た抽象的な概念は無いだろうか?」と、常に考えることにしている。

もし、抽象的に理解できたならば、理解は早くなる。
ジェームス・スキナー氏も「学習とは基本的に未知を既知につなげることである」と言っているように、自分の知っている領土(面積)を広げていく感覚が大切だ。

人間、その命が燃え尽きるその瞬間まで、すべて「学び」の機会があると思っている。
もちろん、その学びが、誰かの役に立たなければ意味がない。

やはり、最終的には「何のために、誰のため」に学びたいのか?
その動機が一番大切なのかもしれない。