タイガー!タイガー!じれったいぞー!(SE編)

AS400, Java, JavaEE, JSF等の開発、習慣など。日々の気づきをまとめたブログ(備忘録)

【情シス心得】アンチパターンDBに定期アクセスする

「私、失敗しませんので!」とか「私に売れない家はない!」などと、強気な言葉を吐く主人公のTVドラマは、とても人気があるようだ。

見る側にとっては、次々に難題を解決するシーンが爽快であり、興奮させられるのだろう。

ただし、そこには共感や自己投影は起こりにくい。
なぜなら、私達は、小さな失敗から、時には大きな失敗をこれまでもたくさんしてきたし、売れない家は無数にあるからだ(私の住宅販売実績はゼロ)。

とはいえ、「失敗しても大丈夫だよ! ファイト、ファイト!」などと甘いことを書くつもりもない。
「失敗は買ってでもしろ」という理屈もわかるが、個人的には「失敗」を活かす方向に持っていきたいと考えている。

つまりは、同じ失敗を二度しないようにすることだ。
失敗から、いかに学べるかが大事である。

では、いったいどうしたらいいのだろうか。


そのために、自分自身の中に構築したいものがある。
それは「アンチパターン・データベース」というものだ。

自分がこれまでしてきた失敗の原因やその防止策を集めたカタログ。
物理的なものでも、あるいは脳からすぐに取り出せるものでも良い。
また、優秀なチームには、チームとしてのナレッジが共有されているかもしれない。

失敗には、必ず原因があり、あの時にこうしていれば防げた、あるいはあのチェックを実施していれば障害にはならなかった等、明確な理由があるのだから、そのひとつひとつをアンチパターンとして吸収することが最も大事だ。

その失敗をアンチパターンとし、経験として蓄えておけば、抽象的に物事を捉え、どれかのアンチパターンを適合させて、仕事を成功に近づけることができるはずだ。

また、IT業界では、アンチパターンをまとめた書籍やスライドなどが数多く存在する。

設計のアンチパターン、変数の名前決め、SQL、コーディング手法のアンチパターンなどなど、たくさんのアンチパターンがあることがわかる。

つまり、これらは、先人達が自ら血を流してできたアンチパターンなのだ。
それを活用しない手は無い。ありがたく、自分のDBの一部に追加させてもらおう。

先のTVドラマの名フレーズを、こう変えて発言することができるようになるだろう。

「私、同じ失敗はしませんので!」 

これなら、何とかできそうである。