タイガー!タイガー!じれったいぞー!(SE編)

AS400, Java, JavaEE, JSF等の開発、習慣など。日々の気づきをまとめたブログ(備忘録)

ユーザーの目線に立つ

例えば、あるユーザーさんから「この部分の数値がおかしいのではないか?」という問い合わせがあったと仮定する。
アプリケーションの信頼性を問われるケースもあるので、場合によっては冷汗ものの場面ではある。
こんなときだからこそ、冷静に対処したい。

問題提起に対しての確認方法について、ここでは触れておきたい。

どうしても、情シスメンバーは、様々なツールを保有しているため、その特殊ツール(SQLクライアントなど)を使って、データの信頼性を確認することが多くなる。

だが、そうしたツールを使うことを一度待ってほしい。

ユーザーさんは、特殊ツールを持っていないし、安易に利用してもらうのは難しい。
もちろん、複雑に絡み合った、原因不明の数値の照査の場合には、SQLツールや開発機でのデバッグ操作などが必要になってくることもある。
しかし、可能であればユーザーさんに提供しているアプリケーション(基幹業務システム、電子帳票システム、BIツールなど)から、その原因を追究して欲しいのだ。理由は2つある。

まず1つは、実際の業務アプリが最適化されたものであるかを確認できる、またとない機会になるからである。
パッケージ製品を使っている場合はこの限りではないが、独自に開発されたアプリであれば、あらためて普段積極的に使用しない照会画面などに触れることになる。
結果、不足しているレコードや項目を発見することもあるだろう。
まさに、改善の機会を得るチャンスである。

2点目は、ユーザー自身で自己解決できるように手助けすることである。
なぜなら、確認方法が分かれば、その問題提起を行う前に、ユーザーさん自身で確認できるようになり、問い合わせをしないで済んだ可能性もある。
その確認方法を丁寧に説明するのだ。もちろん、情シスとしては、問い合わせと真摯に向き合う姿勢は忘れてはならないが、一人一人の理解度を上げることが、組織全体の底上げにもつながると確信している。

つまり、何が言いたいのか?

タイトルにある通り、ユーザー目線に立って問題(または勘違い)に向き合うことが大切であるということだ。
ユーザーさんと同じ「物差し」でそのイシューを見ることで、多くの気づきがあり、我々のスキルを底上げしてくれることは間違いないのだから。