タイガー!タイガー!じれったいぞー!(SE編)

AS400, Java, JavaEE, JSF等の開発、習慣など。日々の気づきをまとめたブログ(備忘録)

割れ窓理論

一棟のガラス張りのマンションが目の前にそびえたっている。
非常に立派な建物で、閑静な住宅地にあり、駅まで徒歩数分と立地も最高だ。
さらに価格もリーズナブルときている。しかしながら、建物の何部屋かのガラスが割れている。

以前、下見に来た時も割れていたような気がする。あなたなら、この場所に住みたいと感じるだろうか?


割れ窓理論

ウィキペディアによれば、次のような意味のようだ。

「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」

以前、ニューヨーク市の取り組みで、地下鉄の落書きをすべて消したら、凶悪犯罪が激減したという事例もある。

割れ窓理論」という考え方と私が出会ったのは、2015年1月のJenkinsユーザーカンファレンスの時だったと記憶している。

tigertaizo.hatenablog.com

「CIの警告を侮ってはいけない、その警告を放置することで、後に重大な障害を引き寄せてしまうから、毎日のログは無視せず、その都度対処していきましょう」という内容だったはず。

情シスマンとして、この割れ窓理論目から鱗であった。確かにサーバやアプリケーションのログを吐き出すところまではきちんとできていたが、今すぐに影響ない警備なアラートを目撃しても、堂々と無視してしまっていた。
また、チケットやTODOでは、いまだに的確にメンテナンスできておらず、未処理のままのチケットや未発行チケットがあったりもする(現在もだが・・・)。

つまり、毎日の「まぁ、いっか!」が一つの割れ窓を作ってしまうということだ。

「小事が大事」「凡事徹底」の言葉が教えてくれるように、日々の運用、小さな行動を当たり前のようにコツコツやることが肝要なのだ。

ここでの学びは、「まぁ、いっか!」という自分のアクション(やらないという選択)に気が付いたならば、すぐに少しの時間を使ってやるべきことをクロージングしていくことであろう。結局は、良い習慣を持っている人が最後には笑うのだ。

まずは今いる場所から、「割れ窓」や「落書き」を無くしていこう。
クリーンな環境だからこそ、居心地が良くなり、本来やるべきゴールを達成できるのだから。

西川きよし氏のように「小さなことからコツコツと」をモットーにしていきたい。