タイガー!タイガー!じれったいぞー!(SE編)

AS400, Java, JavaEE, JSF等の開発、習慣など。日々の気づきをまとめたブログ(備忘録)

フォーカスを常に変化させる

昔の方々の英知が「ことわざ」や「名言」というフォーマットとして、現在の私達にたくさんの学びを与えてくる。

その学びから新しい気づきを生み、次の行動へと繋げてくれる。


「木を見て森を見ず」ということわざがある。
スマホに入れている「大辞林」アプリによれば、「事物の末梢的部分にこだわりすぎて、本質や全体をとらえられないことのたとえ」という意味が書かれていた。

確かにその通りだと思う。

しかし、この一文だけでは物足りない。不完全な気がしてならない。

すべての仕事において、とことん「木」だけを見続けるケースもあるだろうし、場合によっては、木の集合体の「林」をじっくりと観察することもある。
無論、常に全体像を意識しなければ、細部にこだわることはできない。
10年以上前に「Google Earth」で地球に近づいたり、離れたりする動作をしているときに、ふとそんなことを考えた。そのときの心境を次のような教訓として、当時使っていた手帳に記した。

「木を見て、林を見て、森を見て。フォーカスを常に変化させよ」

芸人の狩野英孝さんであれば、この後に「僕を見て。オッケー!」と言って笑いを誘うかもしれない。
時には自分自身も見つめる。それもまた素晴らしいことだ。
いずれにしても、一定の視点にとどまらず、フォーカスを変化させて物事を見つめることで、真の課題解決に近づけると信じている。視点は無限にあるのだ。

では具体的にどのように思考すれば良いのか。
ある問題や課題に関する登場人物(またはシステムや物など)を架空の舞台の上にすべて載せてしまおう。

人であれば、その一人ひとりの特徴や役割を正しく認識する。物ならどの場面で使われるのか、その目的は何かと考える。この二人の関係性は? 
そして徐々にボトム・アップしながら、その舞台で観客に伝えたい主題は何かと探る。ポイントは、漏れなく関係する事象をすべてあぶり出すことだ。
そこまでできれば、舞台全体を見つめたり、クライマックスの場面だけで考えたり、脇役の俳優にとことん感情移入できたりもする。

視点をコントロールすることで、それぞれの場所での気づきを得られやすくなるだろう。
一つの「気づき」から一気に解決の糸口となるようなアイディアが生まれることもあるはずだ。


常に自分の視点を意識しよう。今、あなたが見ているものは何だろうか。