Windows7環境では、AS400へアクセスするために5250エミュレーターソフトは「IBM i Access for Windows」のものを利用していました。
しかし、Windows10環境では「IBM i Access for Windows」が使用不可とのことで、その代わりのソフトウェアとして「IBM i Access Client Solutions」が登場しました。
ACSとは、「Access Client Solutions」の略になります。
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/ssw_ibm_i_72/rzajr/rzajracsintro.htm
この「IBM i Access Client Solutions」は、JVM(Java VM)の上で動作します。
おそらく、IBMとしては、今後半年周期で行われることになったWindows10のメジャーアップデートに対抗しての処置だと思われます。 JVMの上であれば、プラットフォームを選びませんし、安定した稼働が見込めると判断したのでしょう(あれ? ACS登場→MS発表だったかな!?)。
しかしながら、先々月頃から突然、ユーザーから「動きが重くなった!」という声が届くようになりました。
「動きが遅い?」と言われてから、早速調査していくと、どうやら「日本語変換」の時に動作が重くなっていることがわかり、 その後、ACSのVersionを変えたり(1.1.7.1→ 1.1.7.2)、日本語入力ソフトを変更するなどしても、一向に改善されず。。。
すると、ベル・データさんのサイトから、下記の情報を入手(サイコーすぎ)!
ACSの問題ではなく、原因はJava側だったというオチでした。
現時点で、複数のJava8のVersionで試験したところ、現時点での最新版8u172でもこの問題は解消されました。
Java Version(64bit) | 動作 |
---|---|
8u151 | ○ |
8u152 | ○ |
8u161 | × |
8u162 | × |
8u171 | × |
8u172 | ○ |
今後は、ACSのVersionだけでなく、JavaのVersion管理もきちんと行っていく必要がありそうです。
めでたし、めでたし。
あれ? Javaについては「Oracle Java」が有償になるんだったはず。
今後は、オープンソース系JVMでのACS検証が必要になりそうですね。